SV S10【氷の仮面と2丁の斧】最高/最終レート1812

1.注意
本構築はオニゴーリの特性「ムラっけ」を活用した勝ちパターンが大半を占めています。
「ムラっけ」戦法が苦手な方、運がいいだけのものと思っている方はブラウザバックをお勧めします。

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2.構築経緯
私はアイリス(TNあいりっしゅ)と言います。
今回はS10で使用した構築の紹介となります。
レギュレーションDのS8、解禁されたばかりのヒスイ地方のポケモンバサギリトリトドンで「ステルスロック+欠伸」をしながらオノノクスで「龍の舞」して突破することを最初の目標としていました。
ただ、同時期に解禁されたウーラオスに力押しされるだけで瓦解することが何度もあったので方向性をガラッと変えることにしました。
ちょうどその頃、カイリキー使いのランドセルさんがYoutubeで以前あげられていたS2の対戦動画を最近になって見返していました。
(「オニゴーリ&カジリガメときどきワナイダー」より)
オニゴーリマスカーニャで戦うのが楽しそうに感じて、これをメインに戦うことにしました。
そして今回のS10で、マスカーニャの作った起点をさらに活かす為ラウドボーンを加え、トリトドンハッサムを入れ替えて構築が完成しました。

3.選出パターンと個別紹介
基本選出は
マスカーニャオニゴーリオノノクス
相手の手持ちにハッサムがいる→ラウドボーン
オノノクスで龍の舞をする余裕が無い→バサギリ

ハッサムに関してはパオジアンやハバタクカミが先発で来ないように睨みを効かせる程度にしか出来なかったので、うまく選出出来ませんでした。構築の都合上、サイクル戦でなく一方通行な戦い方になってしまうのでそれに合った型にするべきだったと反省しています。襷型でも良いかもしれません。

マスカーニャオニゴーリは動画で見た型をそのまま育成しました。

マスカーニャ(NNえにぇころ)
変幻自在 電気玉 霊テラスタル
175(188)-131(4)-110(156)-x-91(4)-179(156)
叩き落とす 投げつける 挑発 毒菱
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当時の環境との相違点はオーガポンの登場です。
最速オーガポン(持ち物自由、テラスタルで素早さアップ可能な草オーガポンを除く)より実数値が1だけ上なので安定して起点を作ることが出来ました。
等倍以下なら大抵の攻撃は耐えるので変幻自在を活かしながら行動順を工夫しました。

例えば、
コノヨザルやウーラオスと対面した時、毒菱を撒いて毒タイプになり、格闘技を受けながら次のターンに電気玉を投げつける など

先発でパオジアンやハバタクカミと対面した時の為に霊テラスタルで攻撃をしのぎながら起点を作りました。

陽気パオジアン 氷柱落としが
災いの剣込みで58.2〜68.5%
同条件で氷の礫が27.4〜32.5%
余程のことがない限り電気玉投げつける+毒菱が可能です。

ランドロスと対面した時はスカーフ一点読みで別のポケモンと交代しつつ、確実に電気玉を投げることが出来るタイミングを窺いました。

オニゴーリ(NNオニシバリ)
ムラっけ 食べ残し 水テラスタル
161(44)-90-101(4)-144(244)-101(4)-127(212)
フリーズドライ テラバースト 身代わり 守る
※攻撃個体値は最大
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マスカーニャの作った起点をもとに、身代わりを残しながら攻撃していきます。パワーが足りなくとも毒ダメージを稼ぎながら身代わりと守るを繰り返して突破を狙いました。
テツノツツミやオーガポンのアンコールが厄介でしたが、麻痺が入っていればどこかでループは切れますし、身代わりを張り続けて毒ダメージを稼ぎきるなども出来るので意外となんとかなりました。
S10では連続技スケイルショットが再登場し、ガブリアスやセグレイブがよく撃つようになり、苦労しました。(他によく見る連続技として「氷柱針」は元々半減、「水流連打」は水テラスタルすることで受け切れます)

意地っ張り連撃ウーラオス 水テラスタル 拘り鉢巻
水流連打(急所1発分)が水テラスタルオニゴーリ
26.7〜31.7%
ここまでバフをかけてようやく身代わりを壊せるので、基本的には問題ありませんでした。

オノノクス(NNリナリア)
型破り ラムの実 霊テラスタル
151-199(252)-111(4)-x-90-163(252)
逆鱗 地震 アイアンヘッド 龍の舞
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欠伸を活かしての起点づくりから龍の舞をするわけではないので安定感には欠けますが、
霊テラスタルで耐性を変える
カイリューの神速、ウーラオスインファイトやアイススピナー、ハバタクカミのムーンフォースなど等倍または無効化して1ターンでも多く隙を作る
②ラムの実で状態異常耐性を持たせる
ドヒドイデの毒々、ヒードランの鬼火など
③電磁波の痺れに期待して無理矢理龍の舞をする
最後③は奥の手ですが①〜③のうちどれか1つは1試合の中で存在することも多かったです。

ラウドボーン(NNツァーナ)
天然 光の粉 草テラスタル
201(172)-x-120-171(204)-95-103(132)
フレアソング テラバースト 身代わり 怠ける
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ラスタルを考慮しなければ、こちらは相手のハッサムに対して無抵抗なので採用しました。草テラスタルは苦手な水技、地面技などをやり過ごす為です。
素早さは麻痺した最速パオジアンより1だけ実数値が上です。
オニゴーリと同じくマスカーニャの起点をもとに相手を嵌めます。食べ残しは既にオニゴーリが持っているので、1チャンス残す為の光の粉で代用しました。


バサギリ(NNめのう)
切れ味 拘りスカーフ 悪テラスタル
157(92)-187(252)-115-x-90-138(164)
岩石アックス 辻斬り 岩雪崩 インファイト
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スカーフ込みで最速テツノツツミより1だけ実数値が上です。テツノツツミもハバタクカミも殆どがブーストエナジー持ちですが、下手に耐久に努力値を振るよりも分が良いと考えてこの調整にしています。
辻斬りはサーフゴーなどの霊タイプ対策、インファイトは岩技を半減する鋼タイプ対策です。
岩雪崩は最後に1チャンス残す目的で採用しましたが使うシーンがなかったので別の技を考えても良かったかもしれません。

臆病ハバタクカミ ムーンフォースが70.7〜84.0%
悪テラスタル辻斬りが無振りサーフゴーに119.7〜141.9%

ハッサム(NNグミ)
テクニシャン オボンの実 鋼テラスタル
177(252)-182(124)-137(132)-x-100-85
バレットパンチ 蜻蛉返り フェイント インファイト
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この構成はこの構築にはいまいち合わなかったように思います。フェイントはパオジアンやウーラオスの不意打ちの上から撃つ最後のトドメとして採用しましたが、インファイト+フェイントでは一撃ウーラオスを確定で倒せるわけではないので、お守り程度のものになってしまいました。これも出しづらかった要因かもしれません。

意地っ張りウーラオス 鉢巻 インファイト
83.6〜98.8%
陽気パオジアン 珠 悪テラスタル 噛み砕くが
災いの剣込みで75.1〜89.8%
控えめサーフゴー シャドーボールが52.5〜61.5%

今作は虫統一でハッサムを採用した時、高火力とステルスロック除去の役割で活躍してくれたこともあるので、今後も好きなポケモンであるハッサムの活躍できる型を模索していきたいと思います。

4.最後に
殆どの試合でマスカーニャオニゴーリで盤面を荒らしていくことを意識してそれ以外のパターンは控えめでした。体感オニゴーリ5割、オノノクス3割、ラウドボーン1割、それ以外のパターン1割でしょうか。
アンコールや呪い、滅びの歌、毒菱などこちら視点で辛い技を選ばれることも多かったですが、参考元の調整が良かったのと、3シーズン通して使い込んで練度も上がったのである程度は勝てる内容になったと感じています。
ここまで読んでいただきありがとうございます!!
レギュレーションEの構築を考えつつ、別のゲームも挟みながら楽しんでいこうと思います。
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